あの水害を体験したから、
地域の力になれる仕事がしたかった。
神垣 翔吾
この場所で働くことの魅力。
平成30年の西日本豪雨のことを覚えているでしょうか。あの災害で広島市と呉市を結ぶクレアラインが崩落しました。その30分前、私は車で崩落現場を通過していたのです。一歩間違えば崩落に巻き込まれて命を落としていたかもしれない。地元の呉市は、大きな被害に遭いました。あの時の体験から、私の心には水害に対する強い思いがあります。就職先を決める時にも、水害から地域の人を守る東洋プラントの仕事に惹かれて入社を決めました。今、設計部で仕事をしていますが、入社1年目なので、まだまだ頼りない実力です。ですが、地域の人のために優れた水門を設計したい気持ちは、ますます強くなっています。地元の会社で、地元のために働く。これが私の仕事のモチベーションです。
私のしごと。
弊社は水門やゲートなどを設計・製造・施工まで一貫して行っています。設計は、弊社の仕事の最初の部分です。例えば川の水門であれば、川の幅や水量、高さなどにあわせて一から設計しています。完成したものを見れば似たように見えても、同じものはひとつもありません。そこが設計のおもしろさのひとつです。仕事を始めた頃はわからないことだらけで不安でしたね。そんな中で、まったく知らない部品の設計を先輩に頼まれたときには「見たこともないのに設計できるわけない!」と思いました。でも、それは設計の力を養う過程だったんです。「これがなぜ必要なのか」という疑問、そこに設計的な視点が生まれます。疑問は設計者としての成長につながる。それに気がついたら「わからない」ことが恐くなくなりました。今は日々、設計に没頭しています。

入社のきっかけ。
平成30年の西日豪雨の被害に遭ったというのは、入社の大きな動機になっています。水害は水が来ている最中だけでなく、そのあとも大変。ライフラインは止まるし、片付けは膨大だし。だから水害を防ぐための努力は絶対に必要です。大学では設計を学んでいたので、その知識を生かせる場所として東洋プラントを選びました。ただ、学生の時の知識がそのまま通用するほど甘い世界ではなかったですね。現場で学ぶことは多くて、先輩からは「1人前になるのに5年かかる」と言われているので、その覚悟を持って仕事をしています。設計は上を目指せばキリがなくて、社歴10年を超える大先輩でもまだ研修に行って新しい知識や技術を学んでいます。でもその果てのない深みも、この仕事の魅力です。
今後の目標。
新入社員の教育プログラムの一環として、製造現場でも働いています。設計図面にあわせて実際に部品を製作してみると、設計の改善点に気がつくことができます。「現場をわかっていると、もう少し違う図面になるな」と感じることが何度かありました。この経験が、私の武器になると思います。今、指導してくれている先輩は心から尊敬していますが、だからこそ先輩とは一味違う図面を描けるようになることが恩返しだと考えています。製造を理解した設計で先輩を超える。これが現在の私の目標です。


機鋼事業部 設計部 設計1課
神垣 翔吾
広島県呉市出身。機械システム工学科修了。私の日課は1時間の散歩。歩いていると思考が整理されて、考えがまとまるんですよね。会社が休みの土日には1日10kmほど歩いています。趣味らしい趣味はありませんが、ポケモン対戦だけは続けています。たぶん世界一になるまでやめないと思いますよ。
学生のみなさまへ
メッセージ。
就職活動では、人より早く動くことをおすすめします。早く動けば、就職希望先に誠意が伝わるし、失敗しても経験を次に生かせます。早く動き始めるのはメリットしかない。あとは先生や学校からのアドバイスも大事です。正直、学生の時には気にしていなかったのですが、社会人になればアドバイスの意味がわかりました。
Entryこの街のミライを、さあ一緒に。
当社が培ってきた技術力を継承するため、
また個人毎のポジションに合った知識・能力を
身に付けてもらうため、
入社後、様々な研修プログラムを用意しています。
Entry Form